| 第108条（現住建造物等放火） 放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船又は鉱坑を焼損した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。 |
論証カード
「放火」の意義
- 客体の燃焼を惹起させる行為を行うこと
（ゴロ：客「燃焼ジャコ！」） - 媒介物を介して目的物に点火する場合には、媒介物への点火も含む
「現に人が住居に使用」の意義
- 犯人以外の者が起臥寝食（きがしんしょく）する場所として日常利用されていること
「現に人がいる」の意義
- 放火の際、犯人以外の者が現実に居合わせること
「建造物」の意義
- 「建造物」とは、家屋その他これに類する建築物
- 屋根を有し、
壁や柱により支えられ、
土地に定着し、
内部に人が出入りしうるもの
（ゴロ：KENZOの建築物、屋根・壁柱・土地・人出入り）
「焼損」の意義（判例は独立燃焼説）
- 火が放火の媒介物を離れ目的物に燃え移り、独立に燃焼を継続する状態に達した時点
（ゴロ：もく（もく）燃え移り、独立燃焼継続状態）
