勉強法

【独学者におすすめ】司法試験・予備試験論文の学習方法

まず知っておきたい基本戦略

予備試験の合否を分けるのは「論文式試験」。

短答や口述も重要ですが、最も難関なのは論文です。

合格率は20%程度ですが、平均以上の答案が書ければ突破可能──すべての科目で半分以上(各50点満点中25点超)を取ることを目標に据えましょう。

これは、いわゆる平均答案でも合格できるという現実的な戦略です。


勉強の土台:三段論法と設問構成

三段論法の徹底

論文では、

  • 規範定立 → あてはめ → 結論
    の流れが必須。これを全科目で習得し、自動的に組み立てられるレベルを目指すことが第一歩となります。

問題文の読み取り構成力

「何」を問われているかを発見し、それに即した構成を事前に練ることで、筆記の質・量が飛躍的に向上します。

構成に時間をかけて、「書くこと」は機械的にこなす練習をしてください。


アウトプットとインプットは表裏一体

アウトプット

とにかく、日々テストをするように、「定義」「規範」などをアウトプットするよう意識した頭の使い方をしていくことをお勧めします。

インプット

アウトプットを繰り返すことでインプットにつながります。

各科目の基本知識と体系をテキスト・条文・判例からインプットしていきましょう。


科目別・効率的な学習アプローチ

基本7科目(憲法・行政・民法・刑法・商法・民訴・刑訴)

  • 憲法:人権分野に重点。新旧司法試験問題を活用すべき。
  • 行政法:過去問頻出。基礎の正確な理解が大事。
  • 民法:とにかく問題演習。時間を意識した学習。
  • 刑法:理論についても無視できない。刑訴法と合わせて理解を深める必要あり。
  • 商法:条文を中心とした学習。条文操作力が大事ともいわれる。
  • 民訴法:抽象論にならないように気をつける必要あり。具体的事実を丁寧に事案を重視。
  • 刑訴法:刑法と連携し、事例対応が中心に。理論も無視できない。

実務基礎科目(民事・刑事実務)

  • 民事実務:要件事実推定を正確に把握し実例で使いこなす。
  • 刑事実務:事実認定のプロセス重視。公判前整理手続等を中心に。

選択科目

小時間で仕上がるもの、自分の興味に合うものを選ぶのがベスト。

やはり「労働法」ではないでしょうか。

テキストの多さ等、最も学習しやすい科目と言えるでしょう。

科目選び次第で精神面にも好影響。


印象+配点UPの小技

  • 公用文ルール遵守:接続詞や表記体裁に注意。「但し」ではなく「ただし」、列挙の記号も正しく。
  • 答案の見た目:構成が明瞭で読みやすい文体=まとまりのある答案には好印象が与えられやすいです。

結論

  • 平均答案でも合格可能 → 合格ラインは50点満点中25点以上。
  • 武器は「三段論法」と「構成力」+「筆記速度」
  • 過去問演習+科目ごとの課題克服
  • 多科目を同時進行し苦手科目を作らない戦略

このスタイルが実行できれば、あなたも“平均答案戦略”で予備試験合格に大きく近づけます。

諦めず、走り切りましょう!

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